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心理療法を 大阪 名古屋 神戸 福岡 でお受けになる方だけでなく、
一般の方々も参考にしていただける内容です。
４．暗示
＜意味＞
暗示とは、相手がそうする（そうなる）ように後押しする言葉のことである。
なお、国語辞典には「相手がそうするようにそれとなく仕向けること（言葉）」と書かれている。我々が催眠療法で使っているのは「暗示」ではなく「明示」に近いのかもしれない。
＜他者暗示と自己暗示＞
他者暗示とは、他人から与えられる暗示のこと。
自己暗示とは、本人が自分自身に与える暗示のこと。
他者暗示の場合であっても、その暗示が受け入れられて観念とならない限りその効果がない。しかし、ひとたびその観念ができれば自己暗示と同じように効果がある。その意味において、全ての暗示は自己暗示だという考え方もある。
＜直接暗示と間接暗示＞
直接暗示とは、その目的がはきっりしていて、明確な言葉で与える暗示のこと。
催眠療法においては、直接暗示を使う方法が一般的だと考える。
間接暗示とは、相手にきづかれないように与える暗示のこと。
間接暗示を使った方が受け入れられやすい場合も多い。相手は自分の考えで行動した、という印象を持つからである。
＜覚醒暗示と催眠暗示と後催眠暗示＞
覚醒暗示とは、覚醒時に与えられる暗示のこと。
催眠誘導される前の覚醒状態における暗示のことを呼ぶ場合もある。
催眠暗示とは、催眠誘導を行う際の暗示や催眠中に与える暗示のこと。
催眠状態は暗示によってもたらされ、ひとたび催眠状態になると暗示を受け入れやすくなる。ショー催眠における暗示は、この催眠暗示が中心である。
後催眠暗示とは、催眠中に後に効果が出る（反応する）暗示を与えておき、実際に覚醒後に効果を出させる（反応させる）暗示のこと。
催眠療法における暗示は、この後催眠暗示と解釈できる。
＜催眠と暗示の混同＞
「催眠をかける」と「暗示をかける」は全く別の概念であるが、混同して使われることが多いので、ここで説明しておきたい。
「催眠をかける」を「催眠状態に入れる」
「暗示をかける」を「暗示のメッセージを与える」
と表現すれば分かりやすいかもしれない。
つまり、催眠は「状態」を表し、暗示は「メッセージ」を表しているのだ。
例えば「三つ数えると立てなくなる」と指示する行為は、「暗示をかけた」（暗示のメッセージを与えた）のであって、仮にその通りになったとしても、その時に「催眠にかかった」（催眠状態に入った）わけではない。決して一瞬で催眠状態になることはあり得ない。
また同様に「手をたたくと元通り立てるようになる」と指示する行為は、その暗示を解いただけで、催眠を解いたわけではない。きっと、まだ深い催眠状態にいるはずである。
＜偽薬効果（プラシーボ効果）＞
偽薬効果（プラシーボ効果）とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。ただし、原病やその症状自体の改善というよりは、「薬を飲んでいる」ことによる精神的な安心感の方を目的とする場合が多い。偽薬効果が存在することは広く知られており、不眠や乗り物酔い等の症状に対しては、偽薬（すなわち暗示の一種と考えられる）でも十分に効果があると言われている。
＜暗示の力＞
「バナナを食べると死んでしまう」と信じている人にバナナを食べさせ、その事実を伝えた直後に心臓発作で本当に死んでしまったという話がある。恐るべし暗示の力。この力をプラスの方向に使わない手はない。
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１．催眠（さいみん）
２．催眠療法（さいみんりょうほう）
３．催眠術（さいみんじゅつ）
４．暗示（あんじ）
５．前世療法（ぜんせりょうほう）
６．自律訓練法（じりつくんれんほう）
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